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magenta
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売買

諧謔を散りばめた声に意味を持たせて
所有物に化粧し 見せびらかし
注目を集めさせた

抱えきれないほどの愛を 欲張りすぎて
結局少しずつ手放した
名前を書いてみたものの なんの意味もなさない

あしたも貴方の声を聴けるかわからない
だからあたしだけに話してくれればいい
言葉に心を落としてくんないと
何も解りやしない

冷めた優しさが漂う顔に 懲りず見返りを求めて
抉られてボロボロになっては
愛の意味を尋ねた

中身が空っぽでも構わないと言って
無理矢理歩かされた街は
無秩序な他人世界

あしたも貴方の顔を見れるかわからない
だからあたしだけに逢いに来てくれればいい
表情に出してくんないと
何も解りやしない

まだ今日を終わらせたくはないのだけど
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innocent girl

夢のなのか いつも通りの朝
眩しい光があたしを困らせて言うの
大嫌いだったピンクのニットはあたしを包む
どうしてなのかしらね
きっとあなたのせい

空には綺麗な星が
あたしとあなたの手を照らしている
二人だけのユートピア探しに行こうよ

だいすきなの
あなたのいない明日なんて考えらんない
だいすきなの
どこまでも連れていってね
keep promise for me

暗闇で手を伸ばしてみたら あなたの首
握りしめてみたところで
何も変わらないでしょう
浮世には前衛的な言葉で塗り手繰られた
あたしのような虚構もいること
お忘れにならないで

それさえも信じてくださらないのなら
すべて泡沫にして
お食べになればいいじゃないの

ねえ聞いてください
あたしの唄は消えることなく
これからも生き続けて
あなたの根を封じるために
泣き叫ぶでしょう
broke promise for you
紫煙

いつもと違う扉の重さ 
階段には紅と化した身体
確信の灯に平衡喪失
砂地の彼方に嗤う仮面
忘れるわけにはいかない

そして泪が流れました
鉄の味がしました
あなたとの接吻を思い出しました
首沿いにある突起を愛おしく感じて
喪いたくありませんでした

空虚な論理に色彩投下
猶予時間を持て余して黄昏
消え逝く光を食い止める
必死で術を乞い求める
信じるわけにはいかない

そして疑念が生まれました
苦の予感がしました
あなたの罪に苛まれました
手を触れた場所を汚らしく思って
認めたくありませんでした

そして愛が過剰に溢れました
光路が見えました
あなたの笑顔を慈しみました
紫煙を薫らせて悲劇を忘れようと
あの仮面を思い出しました

 罠

魔がさした呼吸に終止符を打つ
並べたものを壊すは容易だけど
混ぜたら飽和
此処で今を唄うあたしも
総てを受け流したあたしも
今様に捨てきれずにいる

走りぬけてしまいたい哀しみも
大事にしまっていたい愛しさも
溶け出してゆく仮面は泪の証なのね
あたしのために生きるのも
悪くないと思い始めた

自演道具の前でヒールを鳴らしてみる
握りしめて音をかきならすと
視線が絡む
此処で過去を唄うあたしも
総てを受け止めたあたしも
満腹な箱に出逢う

歩いて沿いたい美しい恥じらいも
神に乞い嘆いたずるさも
滴り墜ちないのは飲み干した証なのね
あなたと共に生きるのも
悪くないと思い始めた

風の吹く窓に鍵をかけて閉じ込めたい
あたしのために生きるのも
悪くないと思い始めた
あなたのために生きるのも
素敵だと思い始めた

誘導

憧れて左小鼻横に書いたブラックチャイルド
真似して軟骨に開けたピアスホール
どれも諸行無常 いつかは消えてしまう

それでもあなたを愛しているから
take  me それだけでいい
この時この場所で唄っていたい
けれどもあなたは愛しているから
miss me それだけがいい
この時この場所で泣いていたい

寄り添いたくて身にまとう真紅のワンピース
近づきたくて握るデューセンシルバー

それでもあなたを追い求めるから
cake me それだけでいい
あの時あの場所で突き放されたい
けれどもあなたは追い求めるから
kiss me それだけがいい
あの時あの場所で突き放していたい

その時あなたは波を創り届けてくれるでしょう
回析>干渉 導線を斬ってしまいましょう
尊大な厭世感と臆病な幸福感
どこかで耳にした言葉を口にする
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