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紫煙

いつもと違う扉の重さ 
階段には紅と化した身体
確信の灯に平衡喪失
砂地の彼方に嗤う仮面
忘れるわけにはいかない

そして泪が流れました
鉄の味がしました
あなたとの接吻を思い出しました
首沿いにある突起を愛おしく感じて
喪いたくありませんでした

空虚な論理に色彩投下
猶予時間を持て余して黄昏
消え逝く光を食い止める
必死で術を乞い求める
信じるわけにはいかない

そして疑念が生まれました
苦の予感がしました
あなたの罪に苛まれました
手を触れた場所を汚らしく思って
認めたくありませんでした

そして愛が過剰に溢れました
光路が見えました
あなたの笑顔を慈しみました
紫煙を薫らせて悲劇を忘れようと
あの仮面を思い出しました

煙草の煙のことを「紫煙」ってゆーのを小学生のときに知って、すごい素敵って思ったとこからできました。あたしのなかで「紫」ってゆーのはすごく愛すべき色だし、字面もだいすき。仮に子どもを作るようなことがあったら名前に絶対いれたい!って思ってる字なんですけど。それで、「紫煙を燻らす」つまりは煙草を吸うことなんですけど、この「燻らす」にもうひとつ漢字を当てると「薫らす」になるんです。うわーもう運命!そんなかんじで5分ぐらいで書き上げちゃったなんともスピード狂な唄です。笑 まーベースにあるもんが小学生のときのその「素敵」ってゆー感情で、あたしが「素敵」だと思う事柄を羅列したかんじに近い、極端に言えば。うん、これは時間の中に凝縮して落としいれた分、味の濃い唄になってます。

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